阪神の長距離ヒッターで、今シーズン4番を任されている佐藤輝明は、阿部慎之助を見習うべき──。そう提言したのは、巨人の主力として活躍した高橋由伸氏である。
昨シーズン、佐藤は1年目ながら24本塁打、64打点、101安打の活躍。一方で173三振を喫し、これが球団記録となった。歴代でもヤクルト・岩村明憲の04年の記録に並び、6位の数字である。
元阪神・藤川球児氏のYouTubeチャンネル〈藤川球児の真向勝負〉に高橋氏が出演した際、藤川氏が佐藤と同じ左打者だった高橋氏に「どういう空振りだったらいいと思います?」と質問したところ、その答えは、
「佐藤の場合だったら、見逃し三振はいいと思うんですよ。それを嫌って、打てないところも手を出していくんですね。打てるところをキッチリ打てばいいのに、打てないところを気にするから、打てるところまで打てなくなるのが彼の悪いところ。全部打つのは難しいので、その割り切りが凄いなと思うのは、阿部なんですよ。ここ(のコース)に来たらしょうがないって、平気な顔して(ベンチに)帰ってくる」
阿部は捕手ながら、12年には首位打者と打点王の二冠を獲得。10年の91三振が自身最多である。同時にこの年、キャリアハイの44本塁打を放っている。
三振に目をつむっても、佐藤の思い切りのいいスイングで、ホームランの量産を見てみたい…?
(所ひで/ユーチューブライター)