ペナント前半は優位に「今年こそ」と希望を持たせた阪神は案の定、中盤から失速。今シーズンはどうか。在阪メディア関係者が語る。
「21年12月20日放送の『金村義明のええかげんにせぇ~!』(MBSラジオ)で、昨年7月6日のヤクルト戦で大問題になった『サイン盗み疑惑』が蒸し返されました。金村氏がその内幕を暴露したんです。昨季限りで退団したサンズ(34)について『今だから言えるけど』と前置きして『セカンドランナーに、コース教えてくれ、ばっかり言うらしいな』と。これがホンマなら、ただごとで済まされる話ではなかった」
結局、矢野燿大監督(53)が否定して真相はうやむやになったが、この試合を境に、チームの勢いはしぼんでいく。前半戦で20本塁打を量産した大型新人・佐藤輝明(22)の快音もピタリと止み、その後は記録的な大スランプに陥った。
「後半戦はたったの4ホーマー。シーズンを通してリーグワーストの173三振は、新人最多三振記録を大きく更新しました。もし金村氏が明かしたサイン盗みが一時横行していたのであれば、前半のアーチはその『恩恵』だったということになる」(スポーツ紙デスク)
最後に、関西の不協和音をもうひとつ。25年ぶりにリーグ優勝を果たしたオリックスでは、首脳陣同士の軋轢が生じていた。
「福良淳一GM(61)と中嶋聡監督(52)の関係が冷え冷え。中垣征一郎巡回ヘッドコーチ(51)の処遇が原因です。要はクビにしたい福良GMと、反対する中嶋監督が、昨年後半から冷戦状態を続けている。福良GMはどうも、中垣コーチの越権行為が目に余るみたいだ。プロ野球選手の経験がないトレーニングコーチの立場で、ラオウ・杉本裕太郎(30)ら主力選手の打撃にも口を出していた。それでも中嶋監督とは理論派同士、相性バッチリなんですが」(在阪メディア関係者)
とはいえ、このさや当ての結末が見える時期はそう遠くなさそうで、
「福良GM退任への外堀が埋められている。昨年末の人事で、昵懇だった球団本部長が交代。OBの長谷川滋利氏(53)が次期GM候補として副GMに就任しました。まさか中嶋監督と中垣コーチをオリックスに引っ張ってきた福良GMの立場が危うくなるとはね」(スポーツ紙デスク)
揉め事は絶えない。