ロッテ、中日、巨人、日本ハムのセ・パ4球団を渡り歩いた元プロ野球選手・落合博満氏。日本プロ野球史上唯一3度の三冠王に輝いた落合氏だが、1978年のドラフトでは、意外にも3位でロッテ入団。シーズン3年目の81年に初の3ケタとなる138安打を放って首位打者を獲ると、以後、中日、巨人、日本ハムと渡って97年まで、実に17年間も3ケタ安打を記録したのだ。
阪急ブレーブス一筋20年、「史上最高のサブマリン投手」と称され、プロ通算284勝で名球会入りも果たした元プロ野球選手、山田久志が、CBCテレビの野球関連番組の公式YouTubeチャンネル〈燃えドラch【CBCテレビ公式】〉に出演。不思議なくらいに移籍先でも安定した成績を残していたと落合氏を賞する中、しかしながらロッテ時代に対戦したこともある経緯から、中日、巨人に移籍した落合氏とは比較にならない「あるモノ」があったことが明かされた。
同チャンネルの10月4日付け投稿回〈【山田久志の栄光に近道なし#14】1流になるための条件【ラジオ感覚で】〉でこんなふうに話していたのだ。
「三冠王の時は凄かったぜ。あれから比べれば、中日時代とか巨人時代なんてのは…“ああ巧いなあ、さすがやなあ”とは思ったけど、パワーは感じなかったでしょ?読みとか巧さはあったけど、ロッテ時代はね、パワーもあったんだ。遠くに飛ばす能力が凄かったもん。フリーバッティングなんか惚れ惚れするほど飛ばしてたもん」
まさに“敵チームながらアッパレ”といった感情が伝わってくるような口調の山田氏だった。
落合氏は、移籍した中日でも90年、91年と2度の本塁打王を獲っている。それでも、3度の三冠王時代に比べれば、随分とパワーは劣っていたということか…。選手としての落合氏の“全盛期”を知る山田氏から興味深い話が拝聴できた。
(ユーチューブライター・所ひで)