8月28日に京セラドーム大阪で行われたオリックスVS西武戦で、嶋田哲也球審が中村剛也の抗議に「報復ストライク」とみられる判定を下し、西武ファンをブチ切れさせた。
問題のシーンは、6回表の中村の打席に勃発した。嶋田球審にハーフスイングとジャッジされた中村は、塁審に確認してくれと抗議。すると嶋田球審が中村に詰め寄るような姿勢を見せ、一触即発状態になったのだ。スポーツライターが説明する。
「すぐさまベンチからコーチが駆けつけ、なんとかその場は収まりましたが、プレー再開後、明らかな低めのボール球がまさかのストライク判定。中継で解説をしていた赤堀元之氏も思わず『今のは低いですよね、正直に言えば…。何かある感じですよね』と苦笑いしたほど。結果、集中力が切れたのか、中村は空振り三振となり、憮然とした表情でベンチへ帰っていったんです」
中村への報復とも思える判定に、西武ファンは黙っていない。
「これはさすがに酷い。誰がどう見ても完全なボール」
「温厚な中村が怒るってことは相当なことだぞ。あのコースでストライクとる嶋田は論外。こんなことやってたら試合が壊れる」
非難囂々、どうにも我慢ならないのも当然か。スポーツ紙デスクも、ファンの怒りに理解を示す。
「嶋田球審ほどのベテランが、あれほどのボール球をストライクと判定することは、まず考えられない。中村のクレームに対する報復だった可能性は高いでしょう。ただ、選手によっては大乱闘に発展していたかもしれませんね。奇しくも京セラドームでは、4月24日に白井一行球審が千葉ロッテの佐々木朗希に詰め寄り、物議を醸したばかり。審判が絶対なのは揺るぎない事実ですが、肝心の球審があそこまで感情的になるのはいかがなものでしょうか」
次は乱闘間違いなし、である。
(ケン高田)