6回表、二死1、3塁の場面で打席に立ったのは、西武・中村剛也。オリックス・比嘉幹貴が投じた1球目へのハーフスイングに対し、嶋田哲也球審はスイングと判定した。
不服そうな顔を見せた中村に、嶋田球審がタイムをかけて詰め寄る。それでも中村は一塁塁審に確認するよう抗議すると、嶋田球審と中村が言い合いになり、コーチが間に入って宥める事態に。
その後の4球目、明らかに低めの球を、嶋田球審はストライク判定。あからさまな「報復ジャッジ」で中村は結局、6球目で空振りの三振に。憮然とした表情でベンチに戻っていったのである。
嶋田球審の「報復ストライク」に対する非難が集中する中、逆の立場からモノ申したのは、高木豊氏だった。8月31日にYouTubeチャンネル〈高木豊 Takagi Yutaka〉を更新すると、中村にこう注文をつけた。
「上手い人は、その打席が三振に終わったとしても『嶋田さん、あれ振ってました?』とか、見逃し三振だったら『(コース)いっぱいですかね』って言っておくと、気は心でさぁ…。『コイツ、さっきかわいいこと言いやがったな』とか、そういう感情になるでしょ。抗議したら、ストライク取られるんだから」
メジャーリーグでは、審判に抗議した選手が不利になるジャッジを露骨に下されると、MLBにチャレンジした日本人選手が口々に語っている。
審判への猛抗議で、退場を宣告される場合もある。ならば判定が自身に有利に働くよう、選手への審判対策の教育も必要かもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)