記者会見後、入院した小保方晴子さん(30)。病床から報道機関に反論を送るなど、「反撃」姿勢を強めている。しかし、アクションを起こすたびに、ネット上では卑劣な画像が増殖する一方で‥‥。
4月9日の「STAP細胞はありま~す会見」後に、体調不良で入院した小保方さん。14日には、会見で生じた疑惑について報道機関に反論のファックスを送った。
その2日後には、上司である笹井芳樹氏の会見を受け、
「尊敬する笹井先生が、わたくしの過ちのために会見で厳しい質問にお答えになって‥‥」
と涙したという。
そして、21日には理研に対して追加資料を提出。
「体調不良をものともしない活発な行動に、理研内部からは『やればできるじゃないか』などと揶揄する声も聞こえてきます」(社会部記者)
小保方さんを偏愛する擁護派が増えていることは先週号でも報じたが、一方で、小保方さんをまるで「おもちゃ」のごとく扱うアンチたちも跋扈している。例えば、ツイッターで誰かが、「小保方さんが『コボちゃん』に登場した回の画像をください」と呼びかけると、“職人”たちがアイコラ画像を加工し、4コマ漫画形式でオチまでついた作品が次々と貼られていく。中には、佐村河内守氏と共演している“迷作”も作成されている。さらには、度が過ぎた卑劣なアイコラまでも生み出されているのだ。AVライターが語る。
「12年発売の『現役女性化学者AVデビュー』のパッケージ写真を小保方さんに貼り替えたものです。パッケージ裏のダイジェスト画像にもアイコラ職人たちが細かい仕事を施しています」
入手したその問題画像のオモテ面には、下劣なコピーが躍り、白衣を着て試験管を持った小保方さんがニッコリと笑っている。一部夕刊紙などで彼女の巨乳ぶりが報じられたこともあったが、パッケージの胸の谷間はことさら大きく見えるよう改ざんされている。他にも、研究室でひどい仕打ちを受けながら、涙を流しているアイコラまで‥‥。
「悪意なき間違え」で論文発表してしまったばっかりに、これほどまで悪意に満ちた攻撃を受けてしまうとは皮肉としか言いようがない。しかも、「小保方さんが科学者だった画像をください」という持ちかけには、「あるわけねぇよ! そんな捏造画像!!」といった怒りの声で炎上する始末。世間からの冷たい視線はしばらく収まる気配はない。
若手の科学者もこう嘆息する。
「会見で論点をSTAP細胞の有無に誘導したことは、成功と言えるでしょう。しかし、大学や研究機関では論文のコピペ問題のほうが重要です。学生や若い研究者は、小保方さんの例を持ち出され、『貼子(はるこ)になるなよ!』と厳しく指導されるようになりました」
大学で教鞭を執る札幌国際大学の大月隆寛教授が語る。
「アイコラの増殖というより、『小保方さん』も量産されています。すでに、いろんな業界に実戦配備されているはずです」
卑劣なアイコラも笑えないが、「貼子」であふれかえる日本の研究現場は、もっと笑えない。