結果、彼女は本来なかった画像の挿入やトリミングなど、科学者としてはありえないことをやったものの、「悪意はなかった」と言い放ち、各論ではアウトでも総論ではOK、という世論を作り上げた。
「欧米と違って情が先行する日本で、最後のあの涙は決定的でした。なんと完璧なタイミング。ある種の天才です。ある意味、(ロス疑惑の)三浦和義氏のような久々の『ワイドショー的スター』であり、見る者のリビドーに響く存在だったのです。彼女を擁護する人々はメディアや社会のあり方を深く考えず『あ、かわいい』と思ってしまった。人間のギリギリにせっぱ詰まったところって、見ていて萌えますよね。究極に追い込まれた女の美しさ、感情をさらけ出しているところにエロスがあったんだと思います。そのマジックにオジサンたちはまんまとハマッてしまった」(水島教授)
小保方氏の「萌え会見」から1週間、今度は小保方氏と二人三脚で研究を進めSTAP論文作成を指導したキーマン、笹井芳樹副センター長(52)が会見を開く。笹井氏は論文撤回には同意する一方で、「STAP現象を前提にしないと容易に説明できない部分がある。最も有力な仮説です」と小保方研究を後押しし、「こうした事態を避けてあげることができなかった、アドバイザーとしての力のなさをわびたいと思っています」と、集中砲火を浴びる小保方氏を半ば擁護したのだった。理研関係者が語る。
「STAP細胞は特殊な化学反応をするようですが、実際にはその反応自体は出ておらず、出る“予兆”はあった、と。笹井さんは小保方さんをうまく説得して論文を出させて、もし間違いが指摘されたらあとで訂正すれば問題ない、と言ったとの噂も流れました。STAP細胞を200回以上作ったとする小保方さんの主張は、細胞ができる前段階のことなのかもしれません。それを笹井さんが利用して、理研に入る研究費をもっと増やそうとしたのだと‥‥」
「不適切な関係」が取りざたされた笹井氏もまた、小保方LOVEの「下心」が先走ったのか──。
さらにこんな話もある。
「STAP論文の共著者の中に、Cという再生医療関連企業の設立者がいます。このC社がSTAP論文発表直前に新株を発行。論文にはC社の細胞シートを使ったとあり、C社の株はその後、ストップ高になって数億円の儲けが出たそうです。一説には、このC社が小保方氏のスポンサーになっているのではないかと言われています。神戸でホテル暮らしをしたり、会見の高額な会場代を支払ったりしたのも、出どころはどこなのかと話題になっていましたから」(科学ライター)