中絶強要騒動の渦中にある巨人・坂本勇人だが、このままウヤムヤのまま終わる可能性が大だ。
在京スポーツ紙プロ野球担当記者は、現在の状況をこう明かす。
「現在、シーズン中ということもあり、坂本本人に対して本格的な事情聴取は行われていないようです。今後も事情聴取はもちろん、球団や坂本本人が記者会見を開いての説明すらないでしょうね」
元々、プライベートの問題で巨人が騒ぐケースは皆無と言っていい。かつて原辰徳監督が不貞問題で元暴力団関係者に慰謝料1億円を払ったことが話題となったが、このケースでも球団、本人ともに、正式なアクションを起こしてはいない。
スポーツ紙デスクはこれまでの経験を踏まえて、
「巨人は週刊誌が騒いだ案件を取材しようとすると『どこに証拠がある』『きちんと裏を取ったのか』の一点張り。場合によっては、取材拒否をチラつかせる。『本当に記事にするなら、法的手段も考える』と脅しとも取れるプレッシャーもかけてくる。だから、記事を掲載した当該週刊誌以外のマスコミ各社は、放送したり、活字にすることに二の足を踏むことになる」
それに、現在のスポーツマスコミの巨人に対する関心事は、長嶋茂雄終身名誉監督の病状。新聞の売り上げにも視聴率にも大きな関与が期待できない坂本スキャンダルには、時間も人も割けないというのが本音だ。
先日、DeNAの田中健二朗の不貞・DV事件が話題になった。これに対し、巨人内では、こんな声が出ている。
「ウチの選手が同じことをしたら、何倍も叩かれる。DeNAの選手だからあの程度です。ある意味、うらやましい」
有名税という認識なのだ。事実、他球団の選手がオフに巨人の選手と食事をした際には、
「お前たちの方が、飲み会の席でもプラーベートでもむちゃくちゃしているのに、全然話題にもならない。巨人の選手の方が何倍も真面目に生きている、と真顔で言われたと…」(球界OB)
まさに、蛙の面に小便か。
(阿部勝彦)