公開前から期待度の高かった映画「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」(東宝)が5月10日に初日を迎えた。
舞台挨拶には伊藤英明をはじめ、主演を演じた染谷将太、ヒロインの長澤まさみ、矢口史靖監督が登壇。さらに、林芳正農林水産大臣も駆けつけると、林業の重要さをテーマにした本作を「緑の特命大使」に任命。文部科学省のお墨付きという“おまけ”まで与えられた。
林業研修プログラムに参加した青年(染谷)の成長を描いた作品の中で、異彩を放ったのは、ヒロインの石井直紀役を演じた長澤だ。映画ライターはこう評価する。
「『モテキ』などで見せた女性のフェロモンはなく、気が強くて、化粧っ気のないさばさばした役は、これまた新鮮でした。特に染谷をバイクの後ろに乗せて走るシーンで、『背中に何か当たっているんですけど』という冷めた一言には、なぜかゾクッと男心がくすぐられました」
映画が順調に客足を伸ばす中、原作となった三浦しをん著者「神去なあなあ日常」(徳間書店刊)も改めて注目を浴びている。
小説の楽しみ方を前出の映画ライターはこう語る。
「原作も読みましたが、長澤が演じた直紀は、映画とは設定が変わっているところがあり、比べながら読んでみるのも面白いでしょう。小説ではツンデレな直紀が、時々、女性らしさを垣間見せる描写があって、その“ツンデレ”の緩急の上手さに、知らずのうちに恋心を抱いていました(笑)」
もちろん小説を読んでから映画を観ても十分にハマれる、今までにない林業青春エンタテインメントだ。
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