どこが最初に書くかと言われていたことがついに──。発売中の「週刊文春」が「社長の暴力事件、幹部4人退社の陰で 氷川きよし事務所独立へ」と報道している。氷川の独立はかねがね噂されていたが、むしろ問題なのは前段部分である。
「文春」によれば、「長良プロダクション」創業者、長良じゅん氏(故人)の長男で、二代目の神林義弘社長が、お金の使い込みを疑って幹部を呼びつけ、暴力をふるい、救急隊員と警視庁の捜査員が踏み込んだというのだ。神林氏のけんかっ早い性格はよく知られているのだが、救急隊員、捜査員まで駆けつけたとなれば、ただごとではない。ベテラン記者が明かす。
「9月から、長良プロ周辺は不穏な空気に包まれていました。右腕の幹部が社長とトラブって退社、他の幹部社員も一緒に辞めると言い出し、10人近い社員が辞めるらしい…そんな情報が流れていました。しかし、こんなことが外部に漏れたら神林社長の逆鱗に触れるので、誰もがダンマリ状態。さっそく嗅ぎつけた週刊誌がいくつかあったのですが、確証がないので書けない。それでもいずれ、どこかが書くのでは…と言われていたんです」
2年前に同事務所のトップだった山川豊が独立。田川寿美は辞めると言われながら、踏みとどまった。そして今度は国民的な人気の氷川が独立へ!? 水森かおり、岩佐美咲、はやぶさ、辰巳ゆうとはいるが、大黒柱の氷川がいなくなれば、事務所はさぁ大変だし、そこに事件が起きて、幹部が辞めていくと…。
会長の長良氏がハワイのゴルフ場で不慮の死をとげたのは、9年前。
「氷川は長良会長に見出されて育ててもらった、という思いが強く、神林社長とは話すこともなくなっているそうです。氷川にしてみれば、会長が亡くなって9年も我慢し、演歌路線からきーちゃんキャラにイメチェンしようとしているのに、それも認めてもらえないので、不満を募らせていた。今回の騒動で、決定的に決裂するかもしれません」(前出・ベテラン記者)
はたして騒動の行方は…。老舗プロの激震が続きそうだ。