社会

コロナ第8波は来るのか来ないのか…医師が出した「条件付き」分析とたったひとつの「備え」

 日本への入国制限も屋外でのマスク着用も緩和され、少しずつだが、コロナ前の日常に戻りつつある。もう二度と緊急事態宣言や行動制限なんて御免だ。

 SNSでは「医師クラスター=略して、医クラ」と呼ばれる医師達が「第8波はコロナとインフルエンザのダブルパンチで医療崩壊する」と恐怖を煽り、規制緩和を批判しているが、もはやオオカミ少年の域だろう。

 そこで素朴な疑問だ。コロナの第8波ははたして、来るのか来ないのか。都内内科医が断言する。

「第8波は来るでしょうが、高齢者と子供に限られたものになるでしょう。全症例届出が廃止され、持病のない人には医療保険も支払われなければ、休業補償もない。発熱外来の予約は取れず、コロナだったとしても、おとなしく家で解熱剤を飲んで寝ているか、症状を押して仕事をするか、の2択しかないからです。実際、9月末に全数届出が廃止されて以降、陽性患者数は激減しました」

 問題は子供だというのだが、

「19年以降に生まれた子供は、外出制限とマスク装着のせいで、鼻風邪を引いたことも熱を出したこともない。正真正銘の無菌状態です。今夏は手足口病届出RSウイルス、季節外れのノロウイルスによる感染性胃腸炎と新型コロナが一斉に流行し、両親や祖父母、子供の発熱や嘔吐にパニックを起こしました。これからのインフルエンザ流行シーズンにも、高熱を出す子供を抱えた親が小児科に殺到して救急車を要請するなど、混乱は起こるでしょう」(前出・内科医)

 今のうちに備えておくことは、ひとつ。一時、処方数の増加で生産が追いつかなかった解熱鎮痛剤「アセトアミノフェン」や、喉の炎症を抑える「トラネキサム酸」を、外国人観光客に爆買いされる前に、常備しておくこと。咳喘息や風邪を引いた際に呼吸困難を起こしたことのある人は、吸入薬を処方しておいてもらうと安心だ。子供は夜中に高熱が出る場合に備え、解熱剤の坐薬を冷蔵庫で保管しておこう。

 陽性患者の外出制限が緩和され、ケータリングやネットスーパーも充実してきたので、食事の備蓄は災害用の非常食があれば十分だろう。

(那須優子/医療ジャーナリスト)

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