ジャニーズ初の全世界配信シングルで10月28日にメジャーデビューしたのは、ジャニーズJr.内の7人組ユニットTravis Japan(トラビス・ジャパン)である。通称は「トラジャ」。振り付けはBTSも担当したあのカリスマ、とのキャッチコピーがあるが、これを「恥ずかしい」と斬り捨てるのは、アイドルに詳しい音楽ライターである。
「そもそもBTSとは、ファン層が違います。K-POPファンにしてみれば、しょせんは日本のグループ。しかも今のジャニーズ事務所は、とりわけBTSを警戒している、という話も聞きます。グラミー賞にもノミネートされたBTSには一目置くとしても、その弟分までが日本を席巻すると困る。事実、日本で結成されたBTS の弟分グループがあり、この12月にデビューを控えているわけですから。ビジュアルとパフォーマンスのクオリティーが高く、ジャニーズはますますヒヤヒヤもの。にもかかわらず、トラジャの振り付けはかのBTSの振り付け師が行った、と喧伝するのはナンセンス。これまでのジャニーズでは考えられませんね」
トラジャは当初、来年以降のメジャーデビューを予定していた、との説もある。それが、BTSメンバーが順次兵役に行くことが発表され「今なら全世界でいけるかも」と、急遽デビューを前倒しにしたとも言われているのだが…。
ポストBTSを狙うのであれば、正々堂々と。BTS人気に便乗しての売り出しは、いかがなものか。