11月2日、巨人と広島の両球団が、長野久義の巨人への移籍を発表。無償トレードによる5年ぶりの古巣復帰となった。
長野は2019年1月、丸佳浩のフリーエージェント(FA)入団の際に人的補償として広島に移籍。今季は主に代打の出場で、打率2割1分1厘、本塁打3本に終わった。年齢も37歳になるだけに意外な電撃移籍となったが、「巨人にとってもあらゆる効果が期待できる」とはスポーツ紙デスク。
「巨人は亀井善行が引退(現・外野守備走塁コーチ)してから、代打起用できる外野手の層が薄い。阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチも嘆いており、長野は十分戦力になるという判断でしょう。将来のコーチ就任も見据えての獲得、との見方もあります」
若手の手本としての期待値も高く、原監督も「ほとんどの選手が(長野の)後輩になる。それは刺激になるでしょう」とコメント。同じ外野手としてドラフト1位で獲得した浅野翔吾のお手本として適任と言えそうだが、「教育係」としては対象が若手ばかりではないという。スポーツ紙デスクが続ける。
「今季は過去の飲食店女性への『噛みつき事件』や『中絶トラブル』が報じられるなど、酒癖グセと女グセの悪い坂本勇人にとっても、長野の加入は大きいでしょうね。2人はかつて『サカチョー』コンビとして人気を博す一方、坂本が長野を兄のように慕っていた関係。当時はプライベートでもよく飲み歩いていたようですが、坂本がヤンチャなのに対し、長野は絵に描いたような紳士キャラ。坂本もそろそろ長野を見習い、精神的にも大人に成長するべきでしょう」
「長野効果」は大きそうだ。