転身先どころか転職先まで紹介されたケースもある。グループのお笑い担当だった山本スーザン久美子(56)は86年9月の卒業を境に、芸能界からスッパリと足を洗っていたが、
「17年に、『林先生が驚く初耳学!』(現『日曜日の初耳学』TBS系)で、現在、JR東海の新幹線で入手できる雑誌『Wedge』の営業課長をやっていることが明かされました。過去に編集者も経験していたそうで、トップアイドルから珍しく、手に職をつけた転身例と言えます」(大島氏)
また、太眉がトレードマークだった斉藤満喜子(52)は、運よく、玉の輿に。
「お相手はコーヒーフレッシュで有名な『スジャータめいらく株式会社』の社長です。21年にCS放送のゴルフ番組で、芸能界引退後約30年ぶりのテレビ出演を果たしています。番組内では『専業主婦に徹していた』と発言していますが、社長夫人だけあってゴルフの腕前もなかなかのもの。さぞセレブな生活を送っていたのでは」(女性誌記者)
大島氏はこの斉藤と生稲、そして工藤静香(52)を加えた「うしろ髪ひかれ隊」についてこう評する。
「おニャン子は派生ユニットがたくさんあるグループでしたが、どう考えても『うしろ髪』が転身成功の最強ユニットでしょう。特に工藤の結婚は、本当に衝撃的でした。結婚前はX JAPANのYOSHIKIや的場浩司と浮名を流していましたが、まさか木村拓哉をゲットするとは‥‥」
「キムタクの嫁」は誰もが知る「転身先」ではあるが、長らく芸能取材を続けてきた佐々木氏も「意外すぎるという点でダントツ」と驚きの声を上げる1人。
「当時のジャニーズスタッフがキムタクに『YOSHIKIのお古でもいいのか!?』と詰問したという話も聞いたくらい、誰にとっても寝耳に水でした」
16年のSMAP解散騒動後、夫のキムタクだけがジャニーズ事務所に残留を決意した背景には、工藤の助言があったと言われ、長女のCocomi(21)とKoki,(19)の売り出しにもプロデュース力を発揮した。
「国会議員や社長夫人よりも、一番の勝ち組であることは間違いないでしょうね」(大島氏)
少なくとも元おニャン子メンバーの栄光に、うしろ髪を引かれることはなさそうだ。