11月6日、岐阜市で行われた「ぎふ信長まつり」に、来年1月公開の映画「レジェンド&バタフライ」で主役の織田信長を演じる木村拓哉が登場。観覧希望申し込みは96万人にのぼり、市の人口を上回る46万人の観客が押し掛けたとして、ワイドショーなどで大きく報じられた。
岐阜市出身でサーフィン仲間の伊藤英明が映画撮影中に、過去の祭りの様子を話したことがキッカケで実現した騎馬行列。格好の映画のプロモーションになったように見えるが…。地元メディア関係者が眉をひそめて言う。
「96万人といっても、オンラインからの応募。転売目的の『転売ヤー』も多数いたのではないか。ソウルの梨泰院事故を受け、抽選から外れた人が沿道に集まらないよう、実行委員会が再三、注意をしていました。それでも当日は、観覧席以外の沿道や路地に見物客が殺到。本来なら警備担当者や主催者が、集まった群衆を立ち止まらせないよう誘導しなければならないところを急遽、観客席よりよく見える場所に見物スペースを設けるなど『ルールを守らなかった者勝ち』に、観客席からは不満の声が上がりました」
タダでキムタクを見るためならルール無視も厭わない人達が、はたしてお金を払って映画を見に行くのか。芸能担当記者も、当日の様子について、
「ワイドショーでマイクを向けられ『キムタク、カッコいい』とはしゃいでいたのは、40代から80代の中高年女性ばかり。ジャニーズ事務所に忖度してインタビューを編集しているにもかかわらず、若い女性達はカメラの前で地元出身の『伊藤英明がカッコよかった』と屈託なく話していました。話題になっても、新たなファン層の獲得には至らなかったのでは」
コアなファン層ですら、映画館に来てくれるとは限らない。「レジェンド&バタフライ」が上映される来年1月、新型コロナとインフルエンザがW流行しているかもしれない中、キムタクのファン層である40歳以上の中高年女性は外出を極力、控える時期にかぶる。
「頼みの綱は放映権やDVD売り上げですが、製作費20億円を回収できるかどうか」(前出・芸能担当記者)
今から「新型コロナ第8波の余波で興行収入がふるわなかった」と、言い訳を考えておいた方がいいのか…。