11月9日の「水曜日のダウンタウン」で放送された「第8回替え歌最強トーナメント」が物議を醸している。
前回、前々回と優勝しているハリウッドザコシショウの3連覇がかかった企画だが、今回の替え歌を評価する審査員は75歳以上の後期高齢者。
年配者ウケするネタを得意とする嘉門タツオと清水ミチコが決勝戦に進出し、嘉門が優勝した。
この企画について、お笑い関係者は、
「嘉門が圧倒的な実力で、他の出場者を寄せ付けませんでしたね」
と振り返る。続けて、
「『加齢による記憶の衰え』や『段差でのつまずき』『尿漏れ』など、審査員の興味に合わせた『高齢者あるある』を巧みに盛り込んでいました。さすが過去に『替え唄メドレー』を大ヒットさせただけのことはありますね」
一方、他の芸人に関しては、全く勝つ気がないと思わざるを得ないネタがあったのだと、バラエティー番組関係者は指摘するのだ。
「ザコシショウや野性爆弾のくっきー!は、審査員が誰であれ、自分の世界観を貫き通すスタイルとして理解できるのですが、なんとも解せなかったのが、最初に嘉門と対戦した、お見送り芸人しんいち。『TRFのメンバーを羅列する』という、後期高齢者が知っているはずもないネタを真顔で披露して、案の定、嘉門に惨敗した。それでいて『負けてしまって残念』と苦笑いを浮かべているんです。初戦で嘉門を確実に勝たせるため、番組サイドの意向を受けて配慮した『出来レース』を疑わせるシーンでした」
嘉門の優勝に水を差す「不可解なネタ」だったのである。
(山倉卓)