女優の松原千明さんがハワイの自宅で10月8日に死去していたことがわかった。享年64。
松原さんは石田純一と88年に結婚し、90年にモデルで女優のすみれを出産するも、99年に離婚した。その後、松原さんはすみれを連れて、ハワイへ移住。現地の白人男性と再婚して男児をもうけたが、09年に離婚を表明した。
CMウォッチャーが感慨深く、松原さんの美貌を回顧する。
「彼女をブレイクさせたのは80年、応募者2万5700人の中から選ばれた、カネボウ化粧品のキャンペーンガールです。松原さんの投げキッスから始まる、口紅『LADY80』のテレビCMが流れるや、その健康的な美貌が瞬く間に知れ渡ることに。松原さんと30人以上に及ぶ外国人女性モデルとの行進シーンという、当時は斬新な演出も相まって、80年代の幕開けを象徴するようなCMでした」
CM曲を担当したのは、シンガーソングライターの渡辺真知子。80年1月にリリースされ、累計売上42.6万枚を記録したシングル「唇よ、熱く君を語れ」だった。
渡辺は77年11月リリースのファーストシングル「迷い道」が大ヒットし、翌年のNHK紅白歌合戦に初出場。「かもめが翔んだ日」「例えば…たとえば」とヒットを連発していったのだが、
「実は全てが失恋ソング。7枚目の『唇よ、熱く君を語れ』がようやく、渡辺らしいパワフルな明るさを全面に押し出した曲となり、華やかな映像にマッチしていたのを思い出します」(前出・CMウォッチャー)
合掌──。
(所ひで/ユーチューブライター)