サッカーW杯カタール大会で日本代表は11月23日、ドイツ代表に2対1で逆転勝ち。27日のコスタリカ代表との一戦に大きな弾みをつけたが、この試合で大きな話題を呼んだのは、元日本代表・本田圭佑の「本音解説」だろう。
インターネット放送「ABEMA」がW杯全64試合の配信権を取得したことから、日本代表戦をNHK、民放地上波テレビと並列で生配信することが今回、初めて可能となった。そこへ「ABEMA」のW杯「GM」として据えられたのが本田。中継内では関わりのない後輩には「さん」付けを忘れず、好プレーには「イエス!」と絶叫するシーンも。代表経験者らしく、試合が終わるとすぐさま冷静に「まだ(決勝トーナメント進出が)決まったわけじゃない」と次戦を見据えていた。
「ABEMA」を協業するテレ朝関係者は、
「12月2日早朝のスペイン戦は、本田とイニエスタのダブル解説で生配信しますが、高額ギャラゆえ、地上波では絶対にキャスティングできない。それをサイバーエージェントは『社運をかけてやる』と言ってのけた証としてキャスティングするのだから、グウの音も出ません。本田のキャラクターは松木安太郎氏に次ぐ応援型解説として定着する可能性もある。本人がよければ、次は地上波にもぜひ呼びたい」
放映権料が高騰し、これまでのように地上波民放テレビ局でW杯を中継するのは、テレビ朝日とフジテレビの2局だけ。いささか寂しさも感じたが、フタを開ければ新たな時代の幕開けだったのかもしれない。