首位阪神から14.5ゲーム差をつけられ、セ・リーグ5位に低迷している、昨年の王者ヤクルト。6月21日には球団の親会社ヤクルト本社の株主総会が行われたが、意外にも「無風」で切り抜けた。
主力の村上宗隆、山田哲人らの不振が響いて借金生活が続いているが、衣笠剛球団代表取締役会長CEO兼オーナー代行は、昨年までセ・リーグ2連覇した高津監督への信頼について、
「変わっていない。あとはフロントがどうバックアップができるかに重点を置いて、後半戦を頑張りたい」
その上で、7月末に迫ったトレード期限までに、
「小川GMを中心に(戦力補強を)考えてくれている」
球団関係者が苦笑しながら言う。
「本当なら株主から苦言のひとつやふたつ出ても仕方がないが、それもなく終わった。親会社の本業は絶好調で、去年まで勝ちまくった貯金で、なんとか乗り切っている状況です」
成績以上にホッとしたのは「あの件」を突っ込まれなかったことだ。
「村上も山田も女性スキャンダルで週刊誌を騒がせてますからね。それで2人揃って不調なんだから、申し開きもできない」(前出・球団関係者)
最大の山場を意外な形で乗り越えただけに、後半戦はスパートをかけるしかないだろう。