サッカーW杯のアメリカVSイラン戦でブブゼラの音が鳴り響き、視聴者や観客から「まだブブセラを使っているのか!?」と驚きの声が上がった。
10年のW杯・南アフリカ大会で大きな問題となり、かつて日本でもJリーグの応援グッズとして、チアホーン(小型ラッパ)とともに利用された、南アフリカの民族楽器だ。
ブオーッという大音量のため「試合中ずっと吹かれたら、周りのサポーターに迷惑。良識ある吹き方を」という運営側の意見が増え、18年のロシア大会では「騒音」とまで言われた。「耳障りに吹いて、選手の威嚇に使われているのでは」と不評だったのだ。その後、欧州サッカー連盟(UEFA)は、主催大会での使用を禁じたのである。
そのブブゼラが復活した、今回のアメリカVSイラン戦。テレビで試合を見ていたサッカーファンの中には「何、あの音?」と、ブブゼラを知らない世代もいる。が、知っている世代の感想はというと、
「隣の家の大音量のテレビからもブブゼラが聞こえてきて、うるさかった」
「ロシア大会のスペインVSイラン戦を思い出した。あの頃は批判されていたけど、まだ使ってるんだ」
「世界は変化したはずなのに、タイムスリップしたよう」
反面、知らない世代は、
「むしろ今ほしい。カタールでは買えるのかな」
サッカーライターが言う。
「カタール大会ではどうやら、楽器の禁止は厳しくされていないようですね。ホーンも太鼓も使用している観客がいます。それよりもむしろ、やはり宗教的な作法の方がうるさそうです。僕も久しぶりにブブゼラを見て、なつかしいなと…」
とはいえ、今からブブゼラを手に入れても、その後の使い道はなさそうだが…。