プロ野球・巨人の坂本勇人が、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、推定年俸6億円の現状維持でサインした。
会見で「すごくコンディションに苦しんだ1年。思うようなバッティングやパフォーマンスの部分で全然打球が飛ばないとか、いろいろと思うことがあったシーズンでした」と語った今季の坂本は83試合で打率2割8分6厘、5本塁打、33打点。出場試合が100を下回ったのは入団1年目の07年以来、15年ぶりだった。
成績を考えればマイナス査定は当然といえるが、複数年契約による年俸固定ゆえ、まさかの「現状維持」。それでもファンからは「甘すぎる!」とアキレた声が上がっている。スポーツ紙デスクが語る。
「年俸数千万円クラスの選手なら現状維持もあるでしょうが、坂本は6億円ですからね。ファンにしてみれば1億円ぐらい落として、そのぶん若手の有望選手に回した方がいいと思ったことでしょう。なにしろ今季は交際女性との中絶強要トラブルが明らかになるなど、スキャンダルを連発。素行の悪さが露呈してしまった。その上、成績が降下したのに契約上の決まりとはいえ、こんな年俸とあっては、坂本も心底、危機感を抱くことはないでしょう」
一方、エースの菅野智之は今季2年ぶりに10勝を上げたが、昨年の2億円減からさらに1億円ダウンの推定5億円でサインしている。
坂本の蛮行スキャンダルに対し、球団からはいまだ何のお咎めもなく、坂本自身もそしらぬ顔で試合に出続けた。
若手に示しをつけるためにも、「非紳士」には特別に「懲罰査定」をしてもいいのではないか。
(ケン高田)