「試合開始前、巨人の先発メンバーが発表され、『2番ショート坂本』がコールされるや3塁側の阪神ファンからは失笑が漏れ、『このゲス野郎が!』とのヤジまで飛び交っていましたよ。ただでさえ観客がヒートアップする一戦だっただけに、坂本は完全に虎党の餌食にされたようですね」
スポーツ紙デスクがこう振り返るのは、東京ドームで行われた9月17日の巨人VS阪神戦だ。この日は今季最後のの直接対決、しかもAクラス入りを懸け、わずか0.5ゲーム差で迎えた試合だっただけに、スタンドはいつも以上に熱気に包まれていた。そんな中で、辛口の阪神ファンにイジられまくったのが、渦中の男だったのである。理由はもちろん、9月10日に「文春オンライン」によって報じられた「中絶強要トラブル」だ。前出のスポーツ紙デスクは、
「巨人は文春の取材に、すでに互いの代理人弁護士を通じて示談したと回答はしているものの、暴露されたのが過激なプレイや避妊なしの性行為要求のうえに、いざ女性が妊娠を告げると堕胎を勧めるという最悪のゲスっぷり。残り試合も少なくなりましたが、まだまだ球場ではブーイングが続きそうですね」
ところがこの日の試合、ゲス男へのブーイングは、阪神にも飛び火することになる。
「阪神の先発は20年7月、こちらも文春で緊急事態宣言中のキャンプ中に女性ファンとの『ホテル密会不貞』が報じられた西勇輝。それだけに、《どっちもどっちだろ》という指摘も出ていましたね。西は球団を通して謝罪文を出しており、本人のコメントは何もない坂本との差はありますが、双方、世間的には大甘の対処で済まされている点では同類。来季も含め、今後も直接対決ではそれぞれのファンから後ろ指を指されそうです」(スポーツライター)
「伝統の一戦」が泣いている。