現役ドラフトで巨人への移籍が決まった楽天の「問題児」オコエ瑠偉外野手。
オコエは15年、関東第一高校からドラフト1位で楽天入りしたが、プロ7年間で通算236試合出場、打率2割1分9厘、9本塁打、44打点。今季もわずか6試合の出場で、25打数5安打の打率2割、本塁打ゼロと振るわなかった。それでも、
「俊足、強肩と身体能力は素晴らしく、25歳でまだまだノビシロはある。巨人の外野枠は来季、ウォーカーがレギュラーとして期待できるが、丸佳浩は33歳になり、いつまた一昨年のように不調の波が襲うかわからない。他はどんぐりの背比べ状態で、そこにオコエが割って入れる可能性は十分にある。伸び悩む松原聖弥あたりへの刺激も期待できるのでは」(スポーツ紙デスク)
しかし問題は、オコエの巨人入り決定から早くも指摘されている素行の問題だ。年俸にそぐわない高級車を乗り回し、門限破りや練習中の喫煙、奇抜な髪型などなどだが、石井一久監督をも「自己評価が少し高い感じがする」と呆れ返らせていた。
「そんなオコエを、大久保博元打撃チーフコーチや元木大介作戦兼内野守備コーチが厳しい姿勢で、心身ともに叩き直せば期待はできる。ただ、いかんせん、今季はチームの顔である坂本勇人に発覚した中絶トラブルをはじめとする下衆スキャンダルまみれの状態になり、出場試合も激減したにもかかわらず、球団は何の制裁も加えなかった。そんな球団で、オコエの言動を周囲が堂々と正せるのかは、はなはだ疑問です」(球界OB)
その前に、まずは1軍に残れるかだろう。