「評価していただいたから、一発でサインした。納得のいく額だったのでよかった」
阪神の佐藤輝明が12月1日、4200万円アップの推定年俸8500万円で契約更改した。
プロ2年目を終えた時点では、藤浪晋太郎と並ぶ阪神球団史上最高額。今シーズンは143全試合に出場し、打率2割6分4厘、84打点をマークしたが、持ち味の本塁打は1年目の24本から4本減の20本に終わった。
矢野前監督からの期待は大きく、開幕戦は4番でスタートしたが、シーズン後半は不調で6番に降格した。これには「まだまだ成績は物足りない。来年に向けて頑張りたい」と語った佐藤。
これまでは不慣れな右翼と、学生時代からの本職である三塁の併用が続いたが、岡田彰布監督は来シーズン、三塁固定を想定している。となれば成績が出なくても、言い訳はできない。 球団関係者が言う。
「長打力とハンドリングが柔らかい内野守備は魅力だけど、なんせ基礎体力が乏しいから、途中で息切れしてしまうのが欠点やね。技術ばかりに走らず、基礎的な練習と向き合えるかどうかが、今後成長できるかの分岐点になる」
今シーズン限りで現役引退した近畿大の先輩、超人・糸井嘉男からは「テル、もっと練習せえ」とゲキが飛んでいた。来シーズンは実力でレギュラー選手枠を奪いたい。