芸能

吉川晃司があの「紅白大暴れ事件」をナマ謝罪…「NHK出入り禁止10年」を食らった反骨の動機

 NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で歌手・吉川晃司は、ヒロインの舞(福原遥)を指導する航空学校帯広校の大河内教官役として出演している。

 12月9日にはドラマを受ける形で「あさイチ」に生出演したのだが、デビュー当時のVTRが流されると「いろいろやらかしました。若気の至りで」。すかさずMCの博多大吉に「紅白でもやらかしてましたね」とツッコミを入れられたのだった。テレビ誌記者が当時を振り返る。

「84年にデビューし『モニカ』が大ヒットした吉川は、85年の紅白にトップバッターとして初出場。その際、白組にもかかわらず、真っ赤な衣装で登場して『にくまれそうなニューフェイス』を熱唱するや、予定外の行動に出ました。客席に降りてカメラに体当たりするなど、大暴れ。しまいには持っていたシャンパンをブチまけてセットをグチャグチャにしたあげく、火をつけたギターを床に叩きつけて破壊。これで進行も滞り、シブがき隊の布川敏和が床に残っていたシャンパンで滑って二度も転倒する、というオチまでつく大騒動に発展しました」

 以後、吉川は紅白に加え、NHK自体も10年以上、出入り禁止になったとされる。2000年代に入ってからようやく大河ドラマに出演するなど、関係は良化した。

「当時の行為はハチャメチャにも思えますが、本人も今回、謝りながらも『至って真剣にやっていた』としているように、彼なりの訴えはあった。騒動後のインタビューで、賞の出来レースぶりや、プロダクション、事務所の政治力に不満を抱いていたことを明かし、『抗議』的な側面もあったと打ち明けていますからね。そのぶん、手痛い制裁を食らったわけですが、そんな熱い吉川ゆえ、今も多方面で活躍し続けているのでしょう」(テレビ関係者)

 ロック界はもちろん、テレビ界においても貴重なレジェンドなのである。

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