2022年の総決算「第67回有馬記念」が12月25日に中山競馬場で行われる。直近5年は1番人気馬が3勝2着1回と堅実だが、19年には単勝1.5倍のアーモンドアイが9着に敗れる波乱も。果たして今年の1番人気が予想されるイクイノックスの取捨は? 馬券の達人3名が的中へのツボを熱く語り合った。
渡辺 今年はおもしろそうなメンバーですね。
松中 この秋は馬券が好調なんですけど、そこで活躍した馬たちのオールスターみたいで、すごく楽しみです。有馬記念も2年連続で当てているので、3年連続的中を狙っています!
水戸 それはすごいな。
渡辺 では、予想にいきましょうか。1番人気は、やっぱりイクイノックスでしょうね。素質はディープインパクト級じゃないかと思ってるんですけど。
松中 一度も連対を外していませんからね。天皇賞秋も雄大なフットワークで勝ち切りましたし、強い馬が持つ独特のオーラみたいな迫力も感じます。
水戸 切れ味があってレースセンスもある。ゆったりしたローテーションもいいし、少し距離が短いと思えた天皇賞秋であのパフォーマンスができるんだから、距離が延びて、さらに力を出しても不思議じゃない。
渡辺 でも中山の芝2500メートルなら怪しいでしょう。あのアーモンドアイですら9着に敗れましたから。
松中 皐月賞(2着)の負け方も気になります。ジオグリフに外から差し切られましたからね。ルメール騎手は「スタミナがある」とコメントしているので距離は問題ないでしょうけど、器用な立ち回りという点では、他にもっと上手な馬がいるのかな、と。
渡辺 まあ、普通に考えたら外せない馬だけど、イクイノックスで絶対じゃないですよね、水戸さん。
水戸 まあ、あっさり勝たれたら「はい、そうですか」と言わざるをえないけど、力はあると思うよ。
渡辺 僕は東京向きの馬だと思うけどなー。ちなみに、みなみちゃんは、本命馬は決まってるの?
松中 はい。現時点ではヴェラアズールです。ジャパンCでも本命だったんですけど、最後の直線で詰まったのに集中力を切らさず、あの狭い馬群から加速して伸びる勝負根性、もう全てが完璧でしたよね。この時の経験が小回りの中山でも生きると思うんですよ。
水戸 恐らく今がピークなんだろうな。ひ弱さが解消されてたくましくなってきたから、あれだけキレる脚を使えるようなった。勢いというのは大事で、勝つ可能性も十分あると思う。
渡辺 でも中山芝2500メートルと府中芝2400メートルは、まるっきり違いますからね。少なくとも、ここはベスト条件じゃないでしょう。それにJCはムーア騎手の神騎乗もあった。しかも人気になりますよね。
水戸 3、4番人気ぐらいにはなるだろうな。
渡辺 ですよねー。配当妙味を考えたら‥‥。
松中 今年3月に初めての芝のレースで勝って、秋の初重賞、初GI挑戦も勝って、有馬記念に出てくるってスゴくないですか。それまでダートを使っていたぶん、力のいる馬場でも問題なさそうですし、競馬界のシンデレラボーイに輝く姿が見えてます(笑)。
渡辺 見えましたか。
松中 はい、見えました。
キャプテン渡辺:ピン芸人。競馬歴は27年目。今年の札幌記念で3連単万馬券を2点で的中させ106万円を獲得。テレビ東京「ウイニング競馬」に出演中。
松中みなみ:タレント。競馬歴は12年目。19年の有馬記念では本命にリスグラシューを指名して帯封をゲット。「サンスポZBAT!競馬」で予想を公開中。
水戸正晴:サンケイスポーツ記者。競馬記者歴は48年目。穴党にファンが多く、愛称は「水戸万助」。週刊アサヒ芸能連載「『絶対万券』論」を執筆中。