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なでしこ澤穂希が「金・オトコ・世界一」を語り尽くした(1) 澤が抱えた「コンプレックス」

 なでしこジャパン主将・澤穂希がW杯優勝後、初めて胸中を明かした自著「夢をかなえる。」を今月17日に上梓する。グラウンドではかいま見られない恋愛や金銭の話まで赤裸々に明かしているのだ。さらには、「金メダル」に向けての抱負までじっくり語り尽くした!
 W杯を制して、一躍脚光を浴びた澤穂希(33)。冷静沈着で、大柄な外国人選手をものともしないアグレッシブなプレースタイルは記憶に新しい。そんな彼女のイメージを一変させるであろう著書が、今月17日に発売されることになった。タイトルは「夢をかなえる。思いを実現させるための64のアプローチ」(徳間書店刊)。さまざまな苦難を乗り越えてきた超一流選手がたどりついた境地が、余すことなく収められているのだ。
 だが、内容は堅苦しいものではなく、むしろプライベートの澤の考え方や、これまで実践してきたライフスタイルが、64項目に整理され紹介されているのだ。そこにはストイックで男勝りなグラウンドでの印象とは、まったく異なる〝等身大の澤穂希〟が描かれている。
 さっそく、内容をかいつまんで見ていこう。
 まず、目を引くのが、「コンプレックスは無理に克服しない」という一文だ。幼少の頃から、サッカーで「天才少女」の名をほしいままにしてきた澤にしては、「コンプレックス」とは、いささか意外な気がするが、その疑問は、すぐに氷解する。
 今回の著書の構成を担当した女子サッカーライターの江橋よしのり氏が解説する。
「澤さんは、06年のアジア大会の決勝戦。相手の北朝鮮とPK戦になり、澤はその一番手に指名されたものの、PKを外してしまい、結局、チーム史上初の国際タイトルを寸前で逃してしまったという苦い記憶があった。今回のワールドカップ決勝のアメリカ戦では、佐々木則夫監督に直談判し、5番手以降にしてもらったのです」
 それについて澤は、
〈いつか克服しなくてはと思うのですが、大舞台で自ら進んで「蹴りたい」と言える自信はありませんでした。(中略)自分のいいところを最大限に伸ばすことに力を注いだほうが、より良い結果に結びつくことのほうが多いし、どの世界でも他人が必要とするのは、自分の長所だと思っています〉
とつづっている。まさに、自分の抱えたコンプレックスに立ち向かうのではなく、長所を伸ばしていく。その結果が「世界一」へとつながったと言えそうだ。

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