またしても「列島警察捜査網THE追跡」(テレビ朝日系)で、「名物刑事」のその後が報じられることはなかった。臭いものにフタをしたかのような姿勢に、視聴者は大ブーイングだ。その「名物刑事」とは誰か。週刊誌記者によれば、
「群馬県警察高崎警察署刑事第一課(当時)の刑事で、スキンヘッドに強面の顔から『高崎警察の番長』と呼ばれ、番組の人気者になっていました。21年春に放送された回で、たっぷりと時間を割いて紹介されたんです。元徳島県警捜査一課の『リーゼント刑事』のような名物刑事として、期待されていました」
ところがこの番長、全く違うことで世に名前を知らしめてしまう。22年5月、強制わいせつの疑いで逮捕されたのだ。
こうして視聴者の関心は、今回の番組が「番長」の事件をどのように扱うのかに集まった。事件後、最初の放送は22年8月15日。だが、この回で番長に触れることはなかった。
「事件が5月で放送が8月ですから、間に合わなかったのかもしれません。次の放送が注目されたのですが、去る12月24日、『列島警察捜査網THE追跡 2022 冬の事件簿』のタイトルで放送があったんです」(前出・週刊誌記者)
ここであれば、間に合わなかったという可能性はない。しかし、番長に触れることは、またしてもなかったのである。
このまま身内の事件は、都合よくガン無視されたままなのか。視聴者は番長が逮捕された後、どうなったのか情報を待っている。
「というのも、番長が逮捕された事件の容疑が、なんとも不思議なものなんです。ネットで知り合った40代女性とネットカフェに行き、個室の中で女性の体を触るなどしたといいます。番長はテレビで紹介されたことからもわかるように、たいへん優秀な刑事。そんな人がなぜこんな事件を起こしたのか。『番長はハメられたのではないか』という声も一時はあったんです。ただ、実は彼は6月10日付けで群馬県警を退職し、7月には不起訴処分になっていた。一部メディアが報じていました。ただ、不起訴の理由は明らかにされていません。女性との間で示談が成立したのかどうかなど、やはりあれだけ名物刑事として取り上げたのですから、視聴者としては何があったのか気になるところです」(前出・週刊誌記者)
次回、春に放送されると思われる同シリーズで、何らかの形で「番長のその後」に触れることはあるのだろうか。