大みそか放送のNHK「第73回紅白歌合戦」の曲順が12月26日に発表されたが、大トリを務める福山雅治の選曲にドッチラケだ。
福山の紅白初出場は93年。15回目の出場で初の大トリとなるが、その曲が「桜坂」。音楽ライターが語る。
「『桜坂』は00年4月にリリースされ、バラエティー番組『ウンナンのホントのトコ!』(TBS系)内のコーナーのテーマソングに使われ、大ヒットしました。楽曲の舞台である桜坂(東京都大田区)は観光名所となり、20世紀最後のシングル累計売上枚数200万枚という大記録も作りました。福山の感覚からすれば、初の大トリでの『桜坂』選定は必然なのでしょう」
ところが、だ。「桜坂」の曲調は、王道を行くバラード。しかも「桜」である。大みそかの紅白ラストに流れる歌としては、あまりに盛り上がりに欠けると、音楽ファンからは大ブーイングが巻き起こっている現状もある。
「福山に大トリは荷が重すぎる、との指摘があります。過去には北島三郎や松田聖子、SMAPなどが大いに盛り上がる歌を披露し、年越しを迎えていた。ゆったりとした切ない曲調の『桜坂』では、確かに物足りなさは否めませんね」(エンタメ誌ライター)
冷めた声が広がる要因は、もうひとつある。
「福山は20年、21年の紅白では白組のトリを務め、一方の大トリは連続でMISIAでした。そして今回は福山が大トリで紅組のトリがMISIA。このワンパターン化もなんとかならないものか、という話。福山も含め、司会の大泉洋や星野源、Perfumeなど、やたらとアミューズ所属タレントが幅を利かせていることも、ヒンシュクを買っている原因です」(前出・エンタメ誌ライター)
放送寸前まで落胆ポイントが多すぎる、今年の紅白なのである。