DeNAの三浦大輔監督が今年2月の春季キャンプに関して、プロボクシング4団体統一王者・井上尚弥の訪問へ、ラブコールを送った。
昨年12月13日に東京・有明アリーナでの一戦を現地で観戦した三浦監督は「すごいことやで、4団体統一は」と称えた。さらに「選手たちも触れ合うだけでオーラを感じると思う」と、井上を招聘するプランを明かしたのだった。
三浦監督が特に注目するのは、井上のここ一番での精神面の強さで「メンタルの持っていき方や、自信を持つために具体的にどうすればいいのか」と期待する。
井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長とは、かねてより親交が深い。以前、井上が横浜スタジアムで始球式を務めた時には、監督自ら指導した経緯もあるだけに「来てもらえないかなぁ。大橋会長に電話しておく」とホットラインを使うことも示唆した。
ところがこのプランに球団OBは、
「そんなことをやってる暇があるなら、本業に力を入れた方が身のためだよ」
と警鐘を鳴らすのだ。さらに続けて、
「三浦監督は今年が一応、契約ラストイヤー。昨年はセ・リーグ2位で終わっただけに、今年は優勝しなければ立場は危うくなる。井上を呼ぶのもキャンプ地訪問を促すのではなく、講演会を開いて選手に直接学ばせないと、ただの客寄せパンダを探しているのと一緒になる」
昨年の日本ハム・新庄剛志監督のごとく、うまい「臨時コーチ」の使い方ができるかどうか。