今年もルーキーが続々と入寮したプロ野球界。北海道出身で広島カープのドラフト1位・斉藤優汰は、友人にプレゼントされた、イモ虫がモチーフのぬいぐるみを持参。2位の内田湘大は、巨大なカワウソのぬいぐるみを、長野県小海町の実家から広島まで約800キロかけて運んだという。
一方、ヤクルトのドラフト5位・北村恵吾は選手寮に入寮する際に「くまのプーさん」のぬいぐるみを持ち込んでいる。近江高入学と同時に寮生活を始めるにあたり、両親からプレゼントされたもので、抱き枕として使用してきたのだとか。
まだルーキーとはいえ、立派な成人がぬいぐるみ持参とは違和感を禁じ得ないが、近年は割とポピュラーな例だという。スポーツ紙記者によれば、
「今では球界を代表する選手となったヤクルトの山田哲人も入寮する際、『リラックスできる』と、抱き枕用と思われる大きなライオンのぬいぐるみとスリッパを持ち込んでいます。立派な体躯の若者とぬいぐるみのギャップには驚かされますが、そこは社会人1年生。地元から離れた寂しさもあるでしょうし、睡眠時ぐらいは変わらない環境で過ごしたい。プライベートは一般の若者となんら変わらない、ということです」
球界ではキャンプ地や遠征先で次々に女性を取っ替え引っ替えし、週刊誌にスッパ抜かれる選手が出ている。下半身の暴走を抑えられない幼児性を指摘する声も上がるが、そんな選手に比べれば、ぬいぐるみを抱えた寮生活など、なんと初々しいことか。いつまでも初心を忘れず、立派な選手に育ってほしい。
(ケン高田)