スズキ・ジムニー5ドアの発売が、インドで正式発表された。待望の5ドアの登場に「ジムニスト」からは一斉に歓喜の声が上がったが、海外専売であることが判明すると一転、ガックリモード全開となっている。
ジムニーはスズキが1970年から市販している軽自動車の、オフロード四輪駆動車。18年に4代目となる新型が発売されるとたちまち大人気になり、納車待ちが発生。現在も1年以上待ちという異例の事態となっている。
3ドアのコンパクトな車体は取り回しもよく、悪路走行にはもってこいだが、より快適な空間を求めて5ドアを希望するユーザーは多く、販売を求める声がひっきりなしに出ていた。
「5ドアのジムニーは3ドアに比べて、全長が435ミリ長くなっているため、居住性はかなり高くなっています。これまではキャンプやレジャーで使用するには、リヤシートを畳んで荷物を積まなければならず、4人乗りながら、実質2人乗車が基本となっていました。日本に5ドアが導入されないのは、今でも3ドアの納車を待っている人が多いからでしょうね。いずれバックオーダーがはけるようになれば導入されるでしょうが、1年以上も待って納車されたにもかかわらず、目の前を5ドアが走り去る光景に地団太を踏むオーナーが続出しそうです」
自国のメーカーなのに、海外販売が先行とは…。ジムニストのモヤモヤは当分、晴れることはなさそうだ。
(ケン高田)