今だ騒動が波紋を広げ続ける回転寿司店での迷惑動画問題。被害に遭ったのは「はま寿司」「くら寿司」「スシロー」の大手チェーンで、「はま寿司」「スシロー」は既に被害届を提出。「くら寿司」も警察に相談し、厳正に対処する予定という。「スシロー」では迷惑行為をした当事者と保護者から直接、謝罪を受けていたことが判明している。社会部記者が解説する。
「件の動画は、1月29日あたりから拡散。店内で未成年らしき男性客が共用の湯飲みを舐め回して元の場所に戻し、あるいは醤油さしに口をつけたり、レーンを回っている寿司に唾液を指でつけるといった、やりたい放題の内容でした。スシローの運営会社を傘下に持つ『FOOD & LIFE COMPANIES』によれば、1月31日に当事者と保護者が謝罪に訪れたとのことですが、同日に提出した被害届は取り下げず、民事、刑事の両面から厳正に対処する姿勢を示しています」
衛生面を脅かす悪質動画は飲食店の死活問題につながることから、厳しい対応で臨むのは当然だが、「スシロー」は10年前にも、客に痛い目に遭わされていた。社会問題を取材するジャーナリストが振り返る。
「13年、男性客が醤油さしに口をつけて飲む動画がツイッター上に投稿され、大炎上しました。通報を受けたスシローは謝罪文を出し、醤油を全て廃棄して容器を洗浄するなどの対応に追われました。これが迷惑動画を投稿する『バカッター』の元祖と言われ、同年にはお好み焼きチェーンの『道とん堀』をめぐって、男性客がソースとマヨネーズの容器を鼻に突っ込む動画が拡散。他にも従業員による、いわゆる『バイトテロ』が多発した結果、この『バカッター』が流行語大賞にもノミネートされたんです。スシローとしてはそんな過去の悪夢も抱えていることから、今回は徹底的に詰める構えでいるのでしょう」
これが見せしめとなり、バカ連中の撲滅に結び付くといいのだが。