クイズ番組の常連で、博学で知られるロザン・宇治原史規が、驚くべき「新説」を発表した。それは最近見たというNHKのドキュメンタリー番組「映像の世紀」が発端だった。これは95年3月から96年2月にかけて毎月1回放送されたもので、世界30カ国以上のアーカイブから、貴重な映像と回想録などによって、20世紀を描いている。今なお再放送されている、人気の高い番組なのである。
映像につながる技術は19世紀後半から西洋を中心に研究され、1902年、世界で初めて物語の構成を持った映画「月世界旅行」が、フランスで上映された。いわば映像は20世紀に入り進化した技術なのだが、
「映像が撮られ出したからね、みんな色んなもの撮り出したんですよ」
宇治原は2月2日、YouTubeチャンネル〈ロザンの楽屋〉でそう切り出すと、
「おそらくですけど、お金になるってことがあったんでしょうね。色んな奇妙なことする人たちが現れたわけ、映像を撮るために。カンガルーとボクシングしたりね。日本で言うたら、二輪の牛車をワニに引かせる、エッフェル塔の上からマントの大きいのを後ろにつけて、飛び降りる」
これらが印象に残った白黒映像の例だという。そして宇治原は「マネタイズの方法は違えども、映像を使って儲けようとする、現代のYouTuberは既に100年前に存在した」と自論を展開したのである。
ちなみに、マントで飛び降りる映像は、興行主がお金を払って強行させたそうで、飛び降りた人物は当然、亡くなったという。
今まさに、回転寿司やうどん店で傍若無人な悪質行為に及ぶ映像が、事件に発展している。こうした「迷惑系」も含め、YouTuberははるか大昔から存在していた、ということになるのか──。
(所ひで/ユーチューブライター)