冬ドラマの本命と言われた広瀬すず(24)の主演作「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS系)の視聴率が振るわない。そんな中でダークホースの上白石萌歌(22)が、異色の刑事ドラマで存在感を放っている。
「すずがカップ焼きそばのCMで『全部出たと~』と博多弁を披露してファンの心を掴んだのは15年。すずと九州弁は最強の組み合わせと言われてきたのですが、今回のドラマでは訛りがキツすぎるせいか、視聴者からは違和感を指摘する声が相次いでいます」
テレビ誌ライターの指摘を裏づけるように、「夕暮れに、手をつなぐ」の視聴率は右肩下がり。1月31日放送の第3話は5.9%と、初回から約2%も下げる結果となった。
一方、平均視聴率9%台と好調を維持しているのが「警視庁アウトサイダー」(テレビ朝日系)だ。
「西島秀俊(51)が本庁のマル暴から所轄に飛ばされた刑事に扮して、様々な難事件を解決していくストーリー。大筋はシリアスでも、ブラックの缶コーヒーに松崎しげるの顔があったり、『必ずホシをあげる』という別の刑事ドラマの決めゼリフが飛び出したりと、随所に小ネタがちりばめられているので、視聴者は一瞬でも目が離せないのです」(前出・ライター)
西島、濱田岳(34)とともに、スネに傷あるデコボコ刑事トリオで異彩を放つのが上白石萌歌だ。すずへの下剋上を果たした形だが、1月26日放送の第4話ではファン垂涎の「限界露出」ギリギリのシーンも。
「スカート姿の萌歌が、男を柔道技で投げ飛ばす回想シーンがあるのですが、相手の股下に右足を入れて、大きく跳ね上げる際に、白い太腿がはっきりと映し出されたのです。コマ送りで何度も見たのですが、もう少しで下着が見えそうなヤバいアングルでした」(前出・ライター)
作品では、この“乱闘騒ぎ”が原因で始末書を書くハメになるのだが、現場での評価は、まさに優等生キャラで‥‥。
ドラマ関係者が次のように明かす。
「当初、刑事ドラマでありながら、ギャグがふんだんに盛り込まれていることに戸惑っていたようですが、スタッフからの『やりすぎるくらいがちょうどいい』というアドバイスで吹っ切れたようです。周囲がオジサン俳優ばかりとあって、収録現場ではいつも控えめ。それでも西島ら共演陣の輪から距離を置くことなく、いつもニコニコ笑顔で癒やしを与えています」
この癒やし系エピソードを受けて、芸能評論家の平田昇二氏はこうエールを送る。
「萌歌は小学生の時に一家でメキシコに3年間移住。陽気なメキシコ人と触れ合うことで、明るく自然な笑顔が身についたのかもしれません。フワちゃんや田中みな実(36)のように、幼少期を海外で過ごした芸能人は、相手が大物でも、どんどん距離を詰めていく傾向が強い。西島ら実力派俳優と積極的にコミュニケーションを取って、いろいろ吸収してほしい」
前述した「やりすぎ指令」を胸に、これからも眼福シーンを届けてほしい。