テリー 僕、KOOさんの昔は知らないですけど、おそらく全然変わってないでしょう?
KOO いや、変わりましたね。6年前に脳動脈瘤の大きな病気をして、それまでの生活をすべて見直しましたから。以前は「その日がウェイウェイできればいいや」という感じで、寝る前にピザとプリン、翌朝に串ダンゴを食べて「じゃあ、行こう!」みたいな生活だったんですけど。
テリー もう気分さえ上がれば何でもいいみたいなね。
KOO でも、病気になって、普通の生活ができることって当たり前じゃないんだな、ということを実感しましたね。
テリー そのあたりは著書の「あと10歳若くなる! DJ KOO流 心(シン)・体(タイ)・脳(ノウ)の整え方」にも書いてましたね。
KOO 病気になってからいろいろと生活習慣を変えたんですけど、中でも「これは特にいい」と思えるルーティンを紹介してます。
テリー ウォーキングについても書かれてましたけど、僕も散歩は好きなんですよ。歩くのは朝ですか。
KOO いや、僕はだいたい夜の10時か11時ぐらいです。5000歩ぐらいを3、40分で歩いてますね。
テリー 歩く時はこういう格好で?
KOO 最初はそうでしたけど、目立って「一緒に写真撮ってください」みたいになっちゃうので、逆に真っ黒な格好で歩いたら職質されました(笑)。しかもウォーキングコースに奥さんのお母さま、義理の母が住んでるんですけど、ちょうど洗濯をお願いしようと思って、娘と奥さんと僕の下着とかをリュックに入れて背負ってたんですよ。
テリー 見られたら完全な下着泥棒だ(笑)。
KOO ちゃんと事情を説明してわかってもらいましたけど。でも、夜は人が少なくて、季節感もすごく感じられるし、僕は夜に歩くのがいいルーティンになると思うんですよね。
テリー 他にも「他人からもらえるパワーを大切にする」って書いてましたね。具体的には誰からもらってるんですか。
KOO 僕はやっぱり家族やスタッフですね。前はスタッフが仕事を取ってくるのは当たり前だと思っていた部分もあるんですけど、そのスタッフの苦労があるから僕も働けているわけで。それって今さらですけど、メチャメチャ感謝しなきゃいけないなと思うようになったんですよね。
テリー 最近はバラエティー番組でも大活躍ですから。
KOO そのおかげで音楽の仕事の幅も広がりました。ゲームコンテンツやアニメやアイドル、あとは盆踊りとか、DJと他のカルチャーを組み合わせて何かやるようなことが盛んにできるようになったので。
テリー 例えばどんなことですか。
KOO 例えば今、「日本盆踊り協会特別芸術顧問」という肩書をいただいて、全国の日本のお祭りを盛り上げるような仕事をしてるんですよ。
テリー へぇ。ピッタリですね。
KOO だから今は、いつか「DJ KOOフェス」をやりたいと思ってますね。僕はパンが大好きで、いろいろなパンとコラボしてるので、おいしいパンがあったり。あとはお笑いが大好きなので、そういうみんなを集めて、ダンスミュージックで楽しんでもらえるようなフェスにしたいです。
テリー 素晴らしい。日本中が元気になりますね。
KOO ほんとに。今回のコロナで、「元気で楽しむことを忘れちゃいけない」と改めて実感したんですよ。そのためには僕がまず先頭を切らないと。まだまだ頑張らないといけないと思ってますね。
◆テリーからひと言
KOOさんにはラジオ体操の曲を新しくアレンジしてもらいたいね。これからもいろいろな活動で日本を元気にしてください。