恐怖のアギレJAPANで生き残る選手、脱落する選手は誰なのか。リストラ候補者として名前があがっているのはなんと、ザックJAPANで王様として君臨した本田圭佑(28)だ。
「アギレ氏が目指すサッカーは堅守速攻。相手からボールを奪ったらよけいな手数をかけずに一気に前線へと運び、ゴールを目指すスタイルです。ザックJAPANの攻撃パターンは、まずトップ下の本田にボールを集めてから展開していく形でしたが、アギレ氏は採用しない見込みです。つまり本田の長所であるキープ力は必要とされない。ゲームメーカーであるトップ下に固執するなら、お払い箱になるのではないか」(専門誌記者)
元日本代表でサッカー解説者の秋田豊氏も、本田のコンバートを示唆する。
「年齢的なことを考えても、スピードが求められる攻撃的MFというポジションは厳しいでしょう。18年のW杯ロシア大会に出場したいなら、今のポジションから一つ下がったボランチへの転向を図るべき。ただ、今大会にも出場した山口蛍(23)や青山敏弘(28)のほか、新戦力として期待される柴崎岳(22)、扇原貴宏(22)ら有望株が多い激戦区だけに競争必至です」
窮地に立たされているのは本田だけではない。エースナンバーを背負った香川真司(25)も首が寒いのだ。
「10年の南アフリカW杯でメキシコ代表を率いたアギレ氏は『献身性に欠ける』という理由から、スター選手のドス・サントスとエルナンデスからレギュラーを剥奪。前線から激しいプレスをかける組織的な守備を好むため、今W杯グループリーグ初戦のコートジボワール戦で、降雨で重いピッチのコンディションの中で『空気』と化してザル守備を露呈した香川も戦力外の烙印を押されかねない」(スポーツ紙デスク)
当たり負けする脆弱なフィジカルのままでは、とうていついていけないのだ。
さらに、激しい守備ができる選手を求めるため、吉田麻也(25)なども赤信号。快速選手好きな点からは、永井謙佑(25)、原口元気(23)、宮市亮(21)などが重用されそうだという。
また、スター選手を嫌うアギレ氏は「チームに10番は必要ない」と考える。
「無名の若手選手を育成することで、監督としての商品価値を高めてきました。『ワタシが育てた』と言いたいタイプで、この部分も楽天の星野監督と似ています。守備の建て直しも大きな課題ですが、テコンドー日本チャンピオンの経歴を持つ、異色のセンターバック・植田直通(19)や身長199センチのハーフナー・ニッキ(19)などの逸材の育成にも注目でしょう。日本代表は9月に親善試合が予定されていますが、『この選手、誰?』という大幅なメンバーの入れ替えもありうる」(協会関係者)
日本代表は「拷問者」の「軍隊トレ」で、はたしてどう変わるのか。