テレビ朝日が、タモリが司会を務める長寿番組「タモリ倶楽部」が3月末で終了すると発表した。
同じくタモリがMCを担当した「笑っていいとも!」(フジテレビ系)の放送と相まって、1982年にスタート。日本語に聞こえるような洋楽を取り上げた「空耳アワー」は92年に始まり、名物コーナーになった。テレビ誌記者が語る。
「番組は当初、タモリが所属する田辺エージェンシーとテレビ朝日との共同制作で始まりました。タモリのシュールなお笑い能力を最大限に生かすため、『いいとも!』のお昼の顔とのバランスを取るべく、立ち上げられたといいます。テレ朝は終了の理由について『番組としての役割は十分に果たした』としていましたが、昼夜で芸風のバランスをとるという経緯を考えれば『いいとも!』が2014年に終了した時点で『タモリ倶楽部』の『役割』は終わっていたと言えます。それをここまで続けてきたのは、根強い番組ファンが多くいたから、ということに尽きるでしょう」
「タモリ倶楽部」の最近の数字を見ると、平均世帯視聴率は3%前後を維持。平均個人視聴率では1.5%前後と、同時間帯の番組でトップ争いをするなど、深夜番組としては依然、優良コンテンツだ。
「それだけに、テレ朝サイドから終了を打診するとは考えにくい。やはりタモリの方から申し出があったとみられ、タモリの芸能界引退が近い、との説が飛び交っています。年齢も77歳。今後は健康第一の悠々自適な老後を過ごしたいと考えてもおかしくありません。ライフワークとなっていたヨット活動でも、19年には毎年主催していたヨットレース『タモリカップ』を閉幕させていますし、すでに終活に入っているとの話もある。残るレギュラーは『ミュージックステーション』(テレ朝系)と『ブラタモリ』(NHK)のみ。これらの番組もみずから退くのでは…ともっぱらです」(芸能ライター)
昭和・平成・令和とテレビを盛り上げてきた稀代のエンターテイナーが、表舞台から去る日は近いのか。