かつては「テレ東旅番組の中でトップクラスの厳しさ」と言われた「街道歩きの旅」。しかし、21年10月に山崎弘也がメインを務め、「ザキヤマの街道歩き旅」となってからは、簡単になったと批判されることが増えた。そのいきさつを、放送担当記者が語る。
「08年から18年まで20回も放送された『街道歩きの旅』は、街道をただひたすら歩いて踏破するという、ガチな旅でした。リレー形式で歩く人が変わっていくとはいえ、1人あたりの歩行距離は長く、演者がリタイアしたこともありました。ところがザキヤマがメインになってからは、ミッションをこなして資金を獲得できるようになり、そのお金でバスやタクシーに乗ったり、電動自転車を利用できるシステムに。旅はかなり易しくなったと思います。視聴者の中には『これじゃ街道歩き旅じゃなくて、街道バス旅だ』と批判する声もあるほどですね」
そんなイージー化を3月4日の放送で、ザキヤマ自ら認めてしまったのだ。ザキヤマは旅の辛さや足の痛みをしばしば訴えたものの、収録が終わっても全く痩せないと告白。「5キロぐらい痩せてもいいのに」とこぼしたのだ。
「ザキヤマの体重は90キロ超。それだけあれば、しばらく歩けば数キロは落ちるでしょう。それが痩せないということは、思っているほど歩いていない証拠」(テレビ誌記者)
さらにゲストの樋口日奈も「街道歩き旅はちょろい」という発言をした。樋口は22年12月に放送された第4弾にも出演。収録日の夜に、同じ乃木坂46の元メンバー・和田まあやとご飯を食べに行き、お店から家まで1時間半も歩けたと明かしたのである。
出演者も認めた「ぬるい旅路」。今後はルールの見直しが必要になるかもしれない。