国際政治学者・三浦瑠麗氏の夫で、投資・コンサルタント会社「トライベイキャピタル」の代表取締役、三浦清志容疑者が業務上横領の疑いで東京地検特捜部に逮捕されたのは、3月7日のことだった。以降、瑠麗氏が地上波テレビに登場することはなく、各テレビ局は学者からベンチャー企業経営者まで、ハンコを押したように、別の女性コメンテーターを引っ張り出している。
「瑠麗氏の出演を見合わせたからといって、女性なら誰でもいいのかと。彼女がテレビ受けしたのは、艶度の高い洋服で男性視聴者を喜ばせる一方で、頭の回転の速さと会話の明瞭さにありました。その後任として、苦情を恐れてああでもないこうでもないと、何を言っているのかハッキリしない女性コメンテーターを連れてこられても、全く面白くありません」(テレビ関係者)
騒然となったのは、3月17日の「めざまし8」(フジテレビ系)に出演した元NHK解説委員で政治ジャーナリスト、岩田明子氏の起用だ。政治部デスクが言う。
「岩田氏は2002年、小泉政権が北朝鮮の拉致被害者を帰国させた当時から20年近く、安倍晋三元総理の番記者を務めてきた『安倍晋三の御用記者』です。政治部記者の中で最も安倍氏に食い込んだと言われ、2012年に安倍氏が総理大臣に返り咲くと、翌2013年に入局17年目で解説委員に大抜擢され、政治部記者を兼任しました。ところが昨年7月、安倍氏が銃撃された直後にNHKを退職。突然の退職は様々な憶測を呼びました」
「めざまし8」の節操のなさにはアキレると、政治部デスクは続ける。
「高市早苗氏らが安倍元総理の死後、手のひら返しをされている中で、安倍氏に近かった瑠麗氏を切ったと思ったら、また安倍シンパを引っ張り出してくる。反省も節操もないし、何を今さらという感じです」
「めざまし8」の公式サイトにはまだ、総合解説者として瑠麗氏の名前が残っている。本人は3月上旬、支援者が主催した都内ホテルのワイン会に現れ、ワイン片手に「夫の無実を信じる」と語っていたという。支援者のひとりは次のように話すのだ。
「本人は支援者から岸田政権の評論を求められるなど、相変わらずでした。三浦さんは、これで終わる人ではないですよ」