週刊アサヒ芸能スペシャル座談会でもおなじみの競馬芸人・キャプテン渡辺氏(47)が3月4日、レギュラー出演する「ウイニング競馬」(テレビ東京系)で完璧な予想を披露し、帯封をゲットした。その額なんと149万3900円! 春のGIシリーズを目前に控え、年間収支をグンとアップさせる奥義を伝授してもらった。
その快挙は中山のメインレース、GIIIオーシャンSで達成された。キャプテンが本命視したのは2番人気のヴェントヴォーチェ(単勝4.4倍)、対抗が15番人気のディヴィナシオン(同154.7倍)で、3番手に5番人気のエイシンスポッター(同7.5倍)を指名。馬券は◎の単勝を1万円、◎から○と▲への馬連(2点)とワイド(2点)を各3000円ずつ、計5点(総額2万2000円)での勝負だった。
結果は予想どおり◎○▲の順で決まり、払い戻しは単勝4万4000円、馬連が371倍の大万馬券で111万3000円、ワイドは1万130円と1100円の2点とも的中し、それぞれ30万3900円と3万3000円だった。
生放送での帯封ゲットに、番組終了後には「キャプテン渡辺」がTwitterでトレンド入りするほどの衝撃だった。
そこで後日、キャプテンを直撃すると「ありがとうございます」と満面の笑みを浮かべて“神の馬券術”を明かしてくれた。
「12年4月から出演している番組内で当てられたので本当によかったです。僕の予想スタンスの肝はオッズの妙味。『オッズより大切なものはない』と思っています。以前『グリーンチャンネル』の地方競馬中継などで活躍されている坂田博昭アナに『何を大切にして馬券を買ってるんですか』と聞かれて『オッズです』と返すと『そうですよね。値段を見ないで物を買う人はいませんものね』と。うまいことを言うなって思って、以来、そのフレーズを使わせてもらってるんですけど(笑)。馬券も普段の買い物と同じで、馬の能力とオッズを見比べて、少しでも“お買い得の馬”を探し出して勝負しています」
今回でいえば2着に激走した15番人気のディヴィナシオンが、まさにお買い得の馬だったわけだが、予想する際は、穴馬探しに徹するのではなく、まず、勝つ馬を探し出すことから始めるという。
「馬の能力や展開、馬場傾向や枠順を中心に見た時、5走前(春雷S1着)の走りからヴェントヴォーチェがアタマ1つ抜けた存在だなと見ていました。単勝4.4倍の2番人気ですから妙味があるとは言えませんけど、少なくとも単勝が当たれば収支はプラスになる点が大きかったですね」(キャプテン渡辺氏。以下「」はすべて同じ)。
対抗のディヴィナシオンは、前走のカーバンクルSの際、本命視していたというが、
「その時は4枠7番で13着に負けましたけど、今回は1枠1番に入った。中山の芝1200メートルは内枠有利ですから、展開や位置取り次第でチャンスあると思ったんです。三番手のエイシンポッターは、当日が高速馬場だったので、この馬は外せない、と思って直前に変更しました」
当初の三番手は1番人気のジュビリーヘッド(5着)。会心の一撃の裏には馬柱ではわからない、馬場読みもあったわけだ。
キャプテン渡辺:ピン芸人。競馬歴は28年目。テレビ東京「ウイニング競馬」に出演中。著書「神の馬券術 年間収支をプラスに変える43の奥義」(KADOKAWA)が3月29日に発売。