広島カープは本拠地マツダスタジアム開幕戦となる4月4日の阪神戦にも、守護神の栗林良吏が相手4番の大山悠輔に決勝打を浴びて、開幕から4連敗。新井貴浩監督が早くも追い込まれている。
ヤクルトとの3連戦では1、2戦続けて零封負け。3試合目にようやく2点を取ったものの、1点差で敗れた。4日の試合も2度同点に追いつきながら、僅差で落としている。
開幕から4連敗は2013年以来10年ぶり、新任監督の4連敗は50年ぶりの屈辱。試合後に新井監督は「選手の勝ちたい気持ちは伝わった。なんとか勝ちたかったです」と唇を噛んだ。
通算2000安打の新井監督は、現役時代から人気者。地元メディア関係者は、
「人格者で、こちらが少々無理なお願いをしても嫌な顔ひとつせず、引き受けてくれた。『今こそ恩返しをしなければ』と、開幕戦から女子アナを神宮球場に派遣するテレビ局もあるほど、新井カープを応援をしようとしていました。ところが肝心の試合に見せ場はなく、負けてしまえばこちらもお手上げの状況です」
当然ながら、球団関係者も渋い顔だ。
「今年は就任1年目であり、コーチ経験もない。手腕を発揮するのは難しい、との見方が多いですね。とはいえ、開幕からいきなりズッコケたら、話は変わってくる。新井監督は現役時代、打てずに厳しくヤジられたことがありましたが、今度は教え子が同じ目に遭いかねない」
しばらくは試練の時のようである。