広島カープ、大リーグのヤンキースでプレーした黒田博樹氏が12月1日、広島と球団アドバイザー契約を結んだ。
新井貴浩監督の熱烈オファーに応える形で契約した黒田氏は「何度も電話をいただき、『お願いします』としか言われなかった」と、根負けした様子。指揮官とは2000年代に投打の中心選手としてチームを支えたが、16年に引退後はアメリカに生活拠点を移し、仕事のたびに帰国していた。
「永住権(グリーンカード)を取得している関係もあり、1年の半分以上をアメリカで過ごさなければいけないため、出勤が自由なアドバイザー契約に落ちついた。指導場所は2軍を中心にイメージしているようだ」(球団関係者)
だが、これには「裏」がある。球団関係者が続けて明かす。
「新井監督は弟の新井良太、同じ歳で阪神の1軍バッテリーコーチを今年まで務めた藤井彰人を首脳陣に引き入れた。同世代、もしくは年下の指導者が育っていないことを痛感しているようで、黒田氏に声をかけたのも、そうした経緯があったから。本当は1軍ヘッドコーチに入ってもらいたいようですよ」
努力で通算2203安打を放った新井監督は、チームに大きなメスを入れ、成功させられるのか。