巨人の坂本勇人が、ベンチ内で「蚊帳の外」状態だ。
4月4日のDeNA戦では6番・遊撃で先発出場したが、この日も「5打数無安打」。これで開幕から4試合、16打席連続でヒットなしで、原監督は試合後、「なかなか我々が手助けできるというのは難しい選手。自分でそこは乗り越えないといけない」と突き放している。スポーツ紙デスクによれば、
「選手はもちろん、コーチ陣でさえ、イラ立つ坂本に声をかけづらい状態です。この日の巨人は新外国人ブリンソンが5打数5安打と大暴れするなど打線が爆発し、9得点を挙げました。WBCの疲れが残る大城卓三を除いて、野手先発の中でノーヒットだったのは坂本ただ一人。9回表の攻撃では一死二、三塁で5番の中田翔が歩かされ、満塁策を取られた。完全にナメられていましたね」
昨季は故障で3度も戦線を離脱したことから「1年間戦える体作りをしたい」とWBCを辞退し、秋季キャンプから調整に励んできた。ところがオープン戦は、打率1割1分1厘。開幕後もその大不振を引きずったままだ。
「4日の5打席中4打席が外野フライという結果に、ニッポン放送で解説した真中満氏は『状態は良くなってきているのでは』と語っていましたが、2打席目の右飛などは、打球がいい角度で上がったように見えて、フェンス手前で失速してしまう。この『打球が飛ばない』状況は、坂本本人がキャンプ時から悩み続けており、瞬発系のトレーニングを積んでも改善しない。この話を直接聞いたという野球解説者の高木豊氏などは自身のYouTubeで、年齢的な衰えを原因として挙げ、休ませながらの起用を提言していました」(前出・スポーツ紙デスク)
ベンチの雰囲気を考えれば一度、2軍落ちもアリかもしれない。