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掛布雅之×桧山進次郎 阪神タイガース“真の4番”はこうして作れ!(1)和田監督のコメントは選手に気を遣いすぎ

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 7月を好成績で乗り切った阪神。8月からのさらなる攻勢で9年ぶりのリーグ優勝、そして29年ぶりの日本一を目指す。期待高まる虎党読者へ、今回は特別企画「阪神4番対談」をお送りしよう。阪神の「顔」とは、どんな存在であるべきか。重責を担った男たちのホンネがここに!

掛布 桧山は去年で22年の現役生活にピリオドを打って、今年はネット裏から野球を見るようになったわけだよね。今年の阪神はどのように映っている?

桧山 けっこう冷静に見られていますが、頑張っていると思いますよ。流れが悪い時期も何とか我慢していましたし、7月はいい波に乗ることもできましたし。

掛布 オレは桧山と入れ代わりで球団に復帰して、気になっていることがあるんだよ。勝っている時はチームの気持ちが同じ方向を向いている気がするけど、負けが込んだりした時にチーム全体の空気が重すぎる。

桧山 その空気感は2月1日のキャンプインの時から始まっていますよね。何か元気がないというか。もっと明るくやらないと、前の年のモヤモヤ感も取れないんですけどね。

掛布 今、そういう明るい雰囲気をいちばん出せるのは西岡だよ。ただ、その西岡に対して、首脳陣が気を遣いすぎている部分がある。配慮は必要だけど、気は遣わなくていい。また体調を崩して登録を抹消されちゃったけど、交流戦明けの復帰の時も三塁のスタメンで復帰させるより、ベンチスタートのほうが本人はやりやすかったと思うよ。

桧山 復帰前に西岡と食事に行って話をしましたけど、自分の立場は重々わかってました。二塁を譲った上本が結果を残しているし、自分が帰ってもポジションはないと言っていましたよ。ただ、性格面を含めて、西岡は野球選手として今の阪神にはないモノを持っています。確かに、嫌な空気をいちばん変えられるのは西岡ですよ。

掛布 でも、首脳陣が気の遣い方を間違えると、孤立してしまうこともある。そうなると空気を変えられる貴重な存在を殺してしまうことになるんだよな。オレは後半戦のキーマンはいろんな打順、守備をこなせる西岡だと思っている。今後は西岡らしくふるまえるように、首脳陣も直球勝負でいったほうがいいと思うんだよ。

桧山 あいつもストレートに言われるほうが、その気になってやるタイプですからね。今の立場はわかっている。三塁では今成らも調子がいいですから。まずは、ここ一番の代打から使っていったら燃えると思うんですけどね。

掛布 和田監督は実績のある選手に気を遣いすぎる。大所帯で全員が納得して1年を戦うのは無理。桧山も現役時代にいっぱい不満があったと思うし、オレにもあった。その不満というものをパワーにして結果につなげるのがプロだと思う。その意味では、もっと選手に不満を持たせてほしいね。それが巨人との優勝争いで力になってくる。

桧山 コメントも選手に気を遣って言っていますよね。例えば、ある投手を長く引っ張りすぎて打たれたことを記者に聞かれたとします。「交代してもよかったのかな」と言うのではなく、「エースなんだから投げさせて当然。エースならあの場面を抑えないといけない」とストレートに言ったほうがいいのかなとも思いますね。

掛布 ほめたほうがいいとか、きつく言ったほうがいいとか、選手の性格を考えてコメントすることも大事。でも、気は遣わなくていいんだよ。今の選手はそれだけいい給料をもらっているんだから(笑)。

桧山 ハハハハ。さっき西岡の話が出ましたが、福留も西岡と同じで、負けた時に「ボクが打てなくて負けました」とチームを背負えるタイプ。今は自分の成績のことで精いっぱいだけど、もともとは中日時代にチームの柱としてやってきた選手ですから。

掛布 福留は巨人戦の延長12回のサヨナラアーチ(7月22日、甲子園)のように、勝ち運も持っている。西岡とともに後半戦で大きな存在になってくるんじゃないかな。

桧山 本当ならエースと4番がチームの責任を取らないといけないんですが、外国人のゴメスにそこまでは任せられない。では誰かとなると、やっぱりその2人ですよね。

阪神Vのための「後継者」育成哲学を書いた掛布DCの著書「『新・ミスタータイガース』の作り方」(徳間書店・1300円+税)が絶賛発売中。

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