「私の10年以上前のプライベートなことに関して、県民の皆さまを不快な気持ちにさせてしまいました。失った信頼は仕事で返していきたいと思っています」
4月9日に投開票が行われた神奈川県知事選で4選を果たした黒岩祐治氏は、いつになく神妙な面持ちで、当選確実の速報が出た直後の心境をこう吐露してみせた。
言うまでもなく、黒岩氏が口にした「プライベートなこと」とは、「週刊文春」が選挙期間中に報じた、都内在住の女性との不貞スキャンダルである。
中でも世間をアキレさせたのが、フジテレビのキャスターだった黒岩氏が相手女性に送っていたとされる、夥しい数の下品なメールだった。例えば──。
「生放送前のナマだよ~!! ニュルニュル~」
「A子の料理ってどんなかな? アワビにバナナをさしたやつとか」
口に出すのも憚られる放送禁止用語連発メールのうち、比較的マシながら意味深長な「ニュルニュル~」なる黒岩語に対しては、早くも「今年の新語・流行語大賞を!」との声が上がり始めている。もちろん、大賞受賞をマジメに願う声などでは毛頭なく、有権者が黒岩氏をオチョクリ倒す揶揄だ。
実際問題、「ニュルニュル~」が大賞を受賞する可能性はあるのか。新語・流行語大賞に詳しいメディア関係者が、込み上げる笑いをこらえながら一刀両断する。
「目下、今年の新語・流行語大賞の最有力候補とされているのが、先のWBCでリポーターを務めたタレントの中居正広が、決勝戦の最終回で侍ジャパンのマウンドに立った大谷翔平選手を称えた『泥だらけのストッパー』なる名言です。これはダントツですね。一方、残念ながら、黒岩氏の『ニュルニュル~』なる迷言は、間違いなくお下劣すぎてボツでしょう。ましてや、『アワビにバナナ』なんて、とんでもない話です」
黒岩知事よ、世間の目はアンタが考えている以上に厳しいゾ!