4月11日未明に起きた、ロシアのカムチャツカ半島にあるシベルチ火山の大規模噴火に、なんとも意外な余波が発生している。
ロシアメディアによると、近隣の村では火山灰が8.5センチの高さにまで積もり、ここ60年の記録の中では過去最大だという。日本の気象庁も一時、津波が発生した場合には北海道の太平洋沿岸に到達する恐れがあるとして注意を呼びかけていたが、その心配は消えた。ロシア人への人的被害は詳細が不明だが、火山灰の影響がある場所へのルートは閉鎖されているという。では「意外な余波」とは何か。
「ムカ着火ファイヤーに至らなくて、不幸中の幸い」
と話すのは、ティーン誌の編集者だ。いったいどういうことかといえば、
「災害が起きているのに不謹慎だという前置きはありますが、 今回の噴火で思い出すのは『カム着火インフェルノ』というギャル語です。10年ほど前に流行したのですが、正確には『カム着火インフェルノォォォォオオウ』という。これはギャルが怒っていることを表現した言葉です。他にも『激おこぷんぷん丸』『ムカ着火ファイヤー』などという、激怒表現があったのですが、今回の噴火を受けて、その当時ギャルだった女性やギャル男だった男性が思い返し、話題にしている。この年代の人たちは、あの言葉が現実になっていることに衝撃を受けています」
最近のギャル語は、語源などない意味不明なものも多いというが、10年前のギャル語には一応の元ネタがあったのだ。
今後、火山活動が数カ月間にわたって続く可能性があるというが、二次被害がないことを祈るばかりだ。