「アイツはどこに向かっていくんやろうか…」
こう語るのは、阪神・矢野燿大前監督を知る球団OBだ。今年から評論活動をしているのだが、どうも「違和感」が拭えないというのだ。
矢野氏は4月7日にサンテレビ、8日にABCラジオで、甲子園での阪神VSヤクルト戦の解説を担当した。先の球団OBによると、
「険しい表情を浮かべて激ヤセしていた監督時代と比べれば、重荷を降ろせたのか、清々しい表情だった。旧知のメディアの方や球団関係者に声をかけられても『俺はもう現場おらへんからねえ』と、どこ吹く風といった感じだった」
だが7日のサンテレビ中継中には、こんな「告知」まで登場した。
「監督時代に物議を醸した文字職人の杉浦誠司氏とのコラボトークショー『オレたちの夢』開催を、わざわざテロップで紹介したのです。内容は2人の夢トーク、巨大書き下ろし生披露などがあり、木札を使った書き下ろしの御未来字(おみくじ)や3ショットの記念撮影がついたドリームチケットは1人2万円と、かなりの高額です」(球界関係者)
物議を醸した件とは、試合後の公式会見で矢野氏が突然、1枚の色紙を取り出すと、杉浦氏に書いてもらったものだとして紹介を始めたことだ。スピリチュアル系に傾倒する矢野氏ならではの、唖然とする行動だったのだが、
「公式会見でわざわざ文字職人を紹介したことで、球団幹部からこっぴどく叱られた。なのに、まだ懲りていなかったか、と」(前出・球団OB)
評論家になっても、唯我独尊ぶりは変わらない。