4月19日に放送された「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で、「日本人知名度ランキング2023」が発表された。
今回のランキング対象は芸能人、スポーツ選手や政治家など、有名人1000名。物故者や皇族は対象外だという。アンケートは10代から70代の、実際の人口バランスに合わせた比率の2000人に、それぞれの顔写真を見せて行ったという。
「1位、2位、4位をお笑いビッグ3のタモリ、明石家さんま、ビートたけしが占めました。それぞれ全世代合計の知名度が95%超えと、日本人ならほぼ全員が知っている知名度。3位には和田アキ子、5位は笑福亭鶴瓶がランクイン。このあたりは若者からお年寄りまで高い知名度を誇っており、順当なランキングと言えそうです」(テレビ誌記者)
同番組のレギュラー出演者であるダウンタウンの2人は、松本人志が知名度92.1%で9位、浜田雅功が91.1%で13位。両者とも50代以下は抜群の知名度ながら、60代以上の知名度が伸び悩んだ。若い頃から常に自身より年下の世代を対象としたお笑いに徹してきたためか。
WBC優勝で盛り上がったプロ野球界では、大谷翔平が知名度84.8%で32位につけたのが、現役選手の最高位だった。
「アンケート調査がWBC前なのか後なのか不明ですが、それにしても意外に順位が伸びず。連日のWBC報道に不満を持っていた層も少なくなかった、との報道がありましたが、やはり野球に興味のない向きはそれなりにいるのでしょう」(スポーツライター)
アイドルグループ嵐では、櫻井翔がトップの47位(80.4%)。以下、二宮和也49位(79.6%)、松本潤60位(75.8%)、相葉雅紀94位(68.7%)、芸能活動休止中の大野智は100位以内に入らなかった。
「俳優としてだけでなく、ニュースキャスターとしてもテレビ出演する櫻井がグループ1位なのは納得ですが、NHK大河ドラマ『どうする家康』に主演する松本が意外に下位だったのは気になります」(前出・テレビ誌記者)
元SMAP勢では木村拓哉が11位(91.4%)、中居正広15位(90.2%)、草なぎ剛20位(87.6%)、香取慎吾37位(83.4%)、稲垣吾郎52位(78.6%)だった。
プロ野球界のレジェンド、長嶋茂雄は39位(82.7%)。ほとんど表舞台に出てこなくなったことで若年層の知名度こそ低いが、大健闘と言えよう。驚くべきは、そんなレジェンドの息子でタレントの長嶋一茂が、なんと父親超えの22位(87.3%)にランクインしたことだ。バラエティー番組やワイドショーに出ずっぱりで、野球の実績はともかく、顔は売れているようだ。
この4月、同時に慶應義塾大学に進学した「マルモリコンビ」の芦田愛菜と鈴木福はどうだったか。慶應女子高から法学部政治学科に進み、かねてから秀才ぶりが報道されることの多い芦田は75位(72.2%)。一方、SFC(湘南藤沢キャンパス)に合格した鈴木福は、AO入試だったため「本当に成績がいいのか」と疑問視する声も多かったが、ランキングは59位(76.0%)と、芦田を上回ったのは意外といえるか。
最後になるが、100位にランクインしたのは、爆笑問題の太田光だった。全年齢の知名度は67.5%だが、10代の知名度は33.3%と、3人に1人が知っている程度。
「太田光と松本人志、日曜日の朝の番組でライバル関係だった2人ですが、知名度は松本が圧勝。特に10代の知名度は約3倍の開きですからね。『ワイドナショー』(フジテレビ系)最後の出演で『コア視聴率(13~49歳の男女の個人視聴率)はダブルスコアで勝っている』と発言した松本の言葉を裏付けるような結果となりましたね」(前出・テレビ誌記者)
松本発言の翌週の「サンデー・ジャポン」(TBS系)で「今週からコア視聴率を上げていきましょう」と挑発した太田だが、そのためにはまず自身の若年層知名度を上げる必要がありそうだ。
(石見剣)