「仏の顔も三度まで」とは、まさにこのことだろう。メジャーデビューから4戦続けて先発試合をブチ壊した、アスレチックスの藤浪晋太郎が、厳しい批判の声にさらされている。
4月22日(日本時間23日)のレンジャース戦に先発登板した藤浪は、2点の援護をもらってマウンドに立った1回裏、先頭打者に早速、四球を与えると、二死一塁から本塁打を浴びて同点にされた。続く2回には暴投と死球と適時打の悪循環に陥って一挙5点を献上。3回にも四球と暴投でピンチを招き、一死三塁の場面であえなく降板となった。
試合は3対18でアスレチックスが大惨敗。3回途中、被安打7、暴投2を含む与四死球4、自責点8でマウンドを降りた藤浪の防御率は14.40となった。
この背信投球を見たコッツェイ監督は「このレベルでは通用しない」と一刀両断。さらに米メディアからも、以下のような手厳しい非難の声が次々と上がったのである。
「今季、シンタロウ・フジナミが先発した4試合で、アスレチックスは39点差をつけられている」
「4戦目の成績も、メジャーデビュー登板の醜悪な数字と全く同じだった」
「メジャー史上、シンタロウ・フジナミは最悪の先発投手のひとりだ」
メジャーリーグに詳しいスポーツジャーナリストも、次のように指摘する。
「英語にも『仏の顔も三度まで』に似た言葉がある。「Even the patience of a saint has a limit」がそれで、『聖人にも我慢の限界がある』という意味です。実際、アスレチックスの球団関係者はむろんのこと、米球界も米メディアも堪忍袋の緒が切れて、藤浪を見放し始めている。藤浪に『次』はないかもしれません」
本サイトが4月11日に公開した記事でも指摘したように「敗戦処理から解雇通告へ」の最悪のシナリオが今、現実のものになろうとしている。